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ヘラクレスオオカブトの飼育に慣れてきたら、次に挑戦したいのが繁殖!
「産卵セットってどうやって作るの?」
「どんなマットを使えばいい?」
「ペアリングはいつからできる?」
そんな疑問を持つ初心者の方に向けて、今回はコトブキ商店が実際に行っている産卵セットの作り方を詳しく紹介します!
マットの配合からガス抜き、ペアリング、産卵セットの組み方まで、実体験と実際の飼育写真を使って解説していきます。
目指せ爆産!!
ヘラクレスオオカブトの産卵セットに必要な用品
【産卵セットに必要な用品】
・コバエシャッター大
・アステージ STボックス クリア25(空気穴開け加工必須)
・月夜野きのこ園 黒土マット
・LUSHマット、またはMDカブトマットプロEX
・昆虫ゼリー
・足場材(樹皮や転倒防止材など)
・園芸用スコップ
・加水用の水
・マットを固詰めするための道具
・マットを混ぜるための容器
・ガス抜き用ケース
【コトブキ商店で使用している追加設備】
・業務用冷凍庫





ヘラクレスオオカブトのペアリング方法と適切な時期
産卵セットを組む前に、まず重要なのがオスとメスの成熟具合です。
コトブキ商店では、オス・メスともに後食開始から最低2週間程度経過した個体をペアリングに使用しています。
特にメスは、後食開始から3週間〜1か月ほど経過した個体の方が、たくさん産卵してくれる印象があります。
もちろん個体差はありますが、私が実際のブリードで意識しているポイントです。
ペアリングはハンドペアリングで行い、交尾を1回確認できれば、基本的には追加のペアリングを行わず、そのまま産卵セットへ投入しています。
ただし、無理に交尾させず、個体の状態を見ながら行うことが大切です。
※ペアリングする際足場をしっかり固定できる物が必要です、僕は猫の爪とぎ用のダンボールを足場材にしてペアリングをしております。



産卵マットの下準備!冷凍・解凍・ガス抜きの方法
コトブキ商店では、購入した産卵マットをそのまま使用するのではなく、冷凍・解凍・ガス抜きの工程を行ってから産卵セットを組んでいます。
私が実際に行っている手順はこちらです。
【① 業務用冷凍庫で約1週間冷凍】
購入したマットは、種類に関係なくすべて業務用冷凍庫で約1週間冷凍しています。
これはマットに混入している可能性のある雑虫への対策として行っています。
ただし、冷凍によってすべての雑虫や卵を完全に除去できるわけではありません。
【② 約3日間かけて解凍】
冷凍したマットは約3日間かけて解凍します。
マットの内部までしっかり解凍されていることを確認してから、次の工程へ進みます。
【③ 4日以上のガス抜き】
解凍したマットは、ガス抜き用のケースに移して4日以上を目安にガス抜きを行います。
私は通気性を確保するため、ケースのフタにたくさんの穴を開け、さらにコバエの侵入を防ぐためにフィルターを貼っています。
ガス抜きの日数はあくまで目安です。マットの臭いや発熱などの状態を確認しながら判断しています。
このように、コトブキ商店では購入したマットを産卵セットに使用するまで、最低でも約2週間かけて準備しています。
※冷凍やガス抜きの必要性・適切な方法はマットの種類や製品の状態によって異なります。製品の使用上の注意も確認しましょう。
初心者の方へ:冷凍処理は必須ではありません
ここまで冷凍処理について紹介しましたが、ヘラクレスオオカブトの産卵セットを作るうえで、マットの冷凍処理は必須ではありません。
私が冷凍処理を行っているのは、マットに混入している可能性のある雑虫への対策として、少しでもリスクを減らしたいと考えているからです。
冷凍処理をしなくても、適切なマットを使用すれば産卵セットを組むことは十分可能です。
また、冷凍したからといって、すべての雑虫やその卵を完全に除去できるわけではありません。
初心者の方は無理に冷凍設備を用意する必要はありません。まずは使用するマットの説明や注意事項を確認し、自分の飼育環境に合った方法で挑戦してみてください!
コトブキ商店では、あくまで雑虫対策のひとつとして冷凍処理を取り入れています。





コトブキ商店流!産卵マットの配合と加水方法
産卵マットの準備ができたら、いよいよマットをブレンドしていきます!
コトブキ商店では、月夜野きのこ園の「黒土マット」をベースに、LUSHマットまたはMDカブトマットプロEXを混ぜて使用しています。
【コトブキ商店のマット配合】
・黒土マット:70%
・LUSHマット、またはMDカブトマットプロEX:30%
この7:3という割合が、現在私が実際に使用している配合です。
ただし、この配合がすべての個体にとって最適というわけではありません。あくまで私自身のブリード方法として参考にしてください!
【加水はできるだけ控えめに!】
マットの水分量も大切なポイントです。
私はマットを手で握ったときに団子状にまとまり、水が垂れない程度を目安にしています。
ただし、加水はできるだけ少なめにしています。
理由は、水分が多すぎるとマットの劣化が早まると考えているからです。
とはいえ、実際にやってみると、この加水の調整がなかなか難しいところ!
マットの種類や元々の水分量によっても状態が変わるため、コトブキ商店でも最適な加水量については今も研究を続けています。
水分が不足しても産卵環境に影響するため、マットの状態を確認しながら調整することが大切です。
ヘラクレスオオカブトの産卵セットの組み方!マットの固詰めがポイント?
マットの配合と加水が終わったら、いよいよ産卵セットを組んでいきます!
コトブキ商店では、基本的に「コバエシャッター大」を使用しています。
また、特にたくさんの卵を採りたい血統には「アステージ STボックス クリア25」を使用しています。
【① マットをしっかり固詰めする】
まず、ケースの底からマットを入れ、しっかりと押し固めていきます。
コトブキ商店では、この固詰め作業に自作の鉄製プレスを使用しています!
マットを少しずつ入れながら押し固め、できるだけ均一になるように詰めていきます。
具体的には、大きめの園芸用スコップでマットを3杯入れたら一度しっかり固め、また3杯入れたら固める……という作業を繰り返しています。
実際にコトブキ商店では、この方法で組んだ産卵セットでよく産卵してくれた経験があります!
ただし、産卵数には個体差やマットの状態なども関係するため、この詰め方だけが理由とは限りません。
産卵セットの土台となる部分なので、特に意識している工程です。
ただし、ここでひとつお伝えしたいことがあります!
実はコトブキ商店でも、マットをそれほど固詰めしなかった産卵セットで、実際に産卵してくれた経験があります。
そのため、必ずしも強く固詰めしなければ産卵しないというわけではありません。
それでも個人的には、しっかり固詰めした方が産卵に良い影響があるような気がしているため、現在は固詰めする方法を採用しています。
ただし、これはあくまで私自身の経験と感覚によるもので、固詰めした方が必ず産卵数が増えると断言できるものではありません。
ちなみに、この固詰め作業……想像以上に力が必要です!(笑)
特に複数の産卵セットを一度に組むと、かなりの重労働になります。
自作の鉄製プレスを使っていても、作業が終わる頃にはなかなか疲れます(笑)
実は過去に、8ライン分の産卵セットを1日で割り出し、その日のうちに再セットまで組み直したことがあります。
卵を探す割り出し作業だけでも大変なのに、その後に待っているのは大量のマットの固詰め作業……。
さすがにこの日はかなり疲れました!(笑)
ヘラクレスオオカブトのブリードは楽しいですが、数が増えると意外と体力勝負になることもありますね(笑)
初心者の方は無理に力いっぱい押し固めようとせず、自分のできる範囲で挑戦してみてください!
【② ケースの約4分の3までマットを入れる】
コバエシャッター大を使用する場合、マットの高さはケース全体の約4分の3を目安にしています。
下の部分はしっかりと固詰めし、一番上の表面部分だけは軽くマットを敷くようにしています。
すべてを同じ強さで押し固めるのではなく、下部と表面で詰め方を変えているのがコトブキ商店流です!
【③ 転倒防止用の足場材を入れる】
マットを詰め終わったら、メスが転倒したときにつかまれるように、樹皮などの足場材を設置します。
これで産卵セットの土台は完成です!






ペアリング済みのメスを投入!産卵中の温度管理と注意点
産卵セットの準備が整ったら、いよいよペアリングを終えたメスを投入します!
コトブキ商店では、ハンドペアリングで交尾を1回確認できたメスを、基本的にはそのまま産卵セットへ投入しています。
ただし、必ずしもペアリング直後に投入しなければならないわけではありません。
【ペアリング後、しばらく通常管理してから投入する方法】
ペアリングを終えたメスをすぐに産卵セットへ入れず、普段使用している管理ケースでしばらく過ごさせる方法もあります。
その間は、いつも通り昆虫ゼリーを与えて、しっかり栄養を補給できるようにしてあげます。
管理する期間は1日でも、3日でも、4日でも構いません。大切なのは日数を決めつけることではなく、メスの状態や食欲、ブリーダーそれぞれの飼育方法に合わせて判断することだと思います。
もちろん、長く待たせれば必ず産卵数が増えるというわけではありません。
コトブキ商店では基本的に交尾確認後すぐに投入していますが、メスの状態に合わせて柔軟に考えることも大切だと思っています。
【産卵セットを先に作り、約4日間置いてから投入する方法】
もうひとつ、私が良いと考えているのが、産卵セットをあらかじめ完成させておく方法です。
マットを加水して固詰めしたあと、すぐにメスを投入するのではなく、4日ほど時間を空けてから投入するという方法です。
理由は、マットを加水して詰めたあとに、再発酵による発熱などが起こる可能性も少なからずあると考えているからです。
ガス抜きを済ませたマットでも、加水や詰め方、マットの状態によっては変化が起こる場合があります。
そのため、先に産卵セットを組んでおき、数日間マットの状態を確認してからメスを投入するのも、ひとつの方法だと思っています。
ただし、4日間置けば必ず安全になるというわけではありません。異常な発熱や強い臭いがないかなど、マットの状態を確認することが大切です。
【産卵中の温度管理について】
コトブキ商店では、産卵セットを管理する時期は飼育部屋のエアコンを24℃に設定しています。
ただし、これはあくまでエアコンの設定温度であり、ケース内が常に24℃になっているという意味ではありません。
飼育部屋の場所やケースの置き方によっても温度は変わるため、急激な温度変化を避け、できるだけ安定した環境を意識しています。
【メスを投入したら、あとは見守る!】
メスを投入したあとは、必要以上にケースを動かしたり、何度もマットを掘り返したりせず、落ち着いて産卵できる環境を整えることが大切です。
もちろん、昆虫ゼリーの食べ具合やメスの様子は適度に確認します。
コトブキ商店でも、メスがしっかり産卵してくれているのか気になって、ついついケースを覗きたくなることがあります(笑)
でも、ここはグッと我慢!
あとはメスの頑張りに期待しましょう!
これでコトブキ商店流のヘラクレスオオカブト産卵セットは完成です!




まとめ|ヘラクレスオオカブトの産卵セットは自分に合った方法で挑戦しよう!
今回は、コトブキ商店が実際に行っているヘラクレスオオカブトの産卵セットの作り方を紹介しました!
マットの配合から冷凍・ガス抜き、加水、固詰め、ペアリング、そしてメスの投入まで、私自身の経験をもとに解説してきました。
【今回のポイント】
・産卵マットは黒土マット7割+LUSHマットまたはMDカブトマットプロEX3割で配合
・冷凍処理は必須ではなく、コトブキ商店独自の雑虫対策のひとつ
・加水は控えめを意識しているものの、今も試行錯誤しながら研究中!
・固詰めは大きめの園芸用スコップ3杯ごとに行うのがコトブキ商店流
・固詰めしなくても産卵した経験があるため、必ずしも強く固めることが正解とは限らない
・ペアリング後の投入時期は、メスの状態やそれぞれの飼育方法に合わせて判断する
・産卵セットを数日間置いて、マットの状態を確認してからメスを投入する方法もある
ヘラクレスオオカブトのブリードは、同じ方法で飼育していても、個体によって結果が変わることがあります。
私自身も、まだまだ試行錯誤の連続です!
今回紹介した方法が唯一の正解というわけではありませんが、これから繁殖に挑戦する方の参考になればうれしいです。
そして、産卵セットを組んだあとの楽しみといえば、やっぱり卵の割り出し!
卵が見つかったときのうれしさは、何度経験しても格別です(笑)
卵の割り出し方法や管理については、また別の記事で詳しく紹介したいと思います。
これからもコトブキ商店では、実際のブリード経験や失敗談も含めて発信していきます!
一緒にヘラクレスオオカブトのブリードを楽しんでいきましょう!!
ヘラクレスオオカブトの基本的な飼育方法から知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください!



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